世にも恐ろしい人喰いサメ

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撮影者:lwpkommunikacio

茨城各地の海水浴場でサメが出たとして、大きな騒ぎになっています、
サメといえば映画ジョーズなど人を喰うイメージがどうしても先行しますが、
意外なことに人を喰うタイプのサメの中ではむしろ少数派です、
今回はそんなサメの種類や出会わない方法、撃退方法、などをご紹介します。
 

ヒトを襲うサメは実は少数派

ホオジロザメ、ヨゴレザメ、メジロザメなどは世にも恐ろしい人喰いサメとして有名です、
ですがこれらの種はサメの中でもごく一部に過ぎません、
全世界で約500種類のサメが確認されていますが、そのうちヒトを襲う可能性があるサメは、
25種類前後といわれています、自己防衛の為に反撃してくるサメを含めたとしても、
ヒトに危害を加えるサメは全体の20%以下で、実際はサメに襲われるヒトよりも、
フカヒレ目当てでヒトに襲われるサメの方が圧倒的に多いのが実情です。
 

茨城の海水浴場のサメは人喰い種?

茨城で発見されたサメはメジロザメで、彼らはヒトを襲うタイプの危険な種類です、
発見された3~4メートル級の巨大サイズのサメで、当然それらは危険ですが、
1メートル級の小型のメジロザメであっても大変危険です、彼らは小型でありながら、
非常に凶暴で水音を聞きつけ、足にかぶりついてきます、
恐ろしいことに、彼らは腹が砂に乗り上げ、尾びれが水から出てしまうような、
浅瀬にも積極的に乗り込んでくるので、浅瀬でも油断ができません。
 
彼らは驚くと、背びれを曲げて頭を上げながら珍妙な形で泳ぐをしてくることがあります、
それは彼らの威嚇行動なので、深入りせずに彼らを刺激しない様すぐさま退散しましょう。
 

ヒトを喰うために襲うとは限らない

人喰いサメの主食はヒトではありません、人喰いサメで有名なホホジロザメの主食はアザラシやオットセイで
海上に見えたヒトの影を、それらと間違えて襲っているに過ぎません、
はっきり言ってヒトはアザラシよりも脂肪分が少なく、彼らにとっては不味いのです、
中には一噛みしただけで、吐き出してしまうサメもいるのだとか、
 
勘違いの他に自らの身を守るために攻撃してくるサメもいます、
縄張りを侵したヒトを追い払う為に襲い掛かってくるのです、
しかしその場合は攻撃を始める前に独特の泳ぎでこちらを威嚇してきます、
この威嚇で私達が引き下がれば、サメがこちらを襲う理由はもうありません、
サメに出会ったら相手の動きに注意して、なるべくサメを刺激しないように撤退しましょう。
 

サメの効果的な撃退法は?

大きな色つきのビニール袋の中に入る「ジョンソン・シャークスクリーン」と呼ばれる方法があります、
サメは匂いや音に敏感なのですが、袋の中に入ってしまえば、音や匂いは漏れませんし、
外から見たらただのビニール袋、サメは興味を失って何処かへ行ってしまいます。
 
とはいえ都合よくビニール袋を持っていることは稀でしょう、
これが無い場合にサメが寄ってきた場合、身に着けている物を投げつけて、
向かってくるサメの意識をそらしましょう、ただしなるべくサメを傷つけるのは避けましょう、
負傷したサメは以前よりも攻撃的になり、更に危険になることがあります、
 
万一襲われて噛まれた場合は、サメの弱点である眼やエラなどを素手で殴りつけましょう、
サメが怯んで撃退出来る可能性があります、サメに襲われた場合の一番の死亡原因は、
喰われることではなく噛まれた後の失血死です、水中にいる時でも最優先で止血を行いましょう。
 

世にも恐ろしい人喰いサメまとめ

今回はサメの種類や防衛方法についてご紹介しましたが如何だったでしょうか、
ヒトを襲うサメのイメージが先行しがちですが、実はヒトに臆病なサメの方が多数派です、
そしてサメ自身の耐久力は意外と低く、急所を攻撃すれば倒せることさえあります、
ですが一番安全なのは、サメと出会うような場所には近づかないことです、
最後にサメを避ける為のポイントをお伝えしますので、ご参考にして頂けると幸いです。
 
1.大きなサメがいると言われる海には入らない
2.サメの被害があった海にも入らない
3.常に二人以上で行動し、単独行動を取らない
4.小さな傷でも傷がある場合は海に入らない
5.濁った水の海には出来るだけ入らない
6.沖合い、狭い水路、落ち込み付近では泳がない
7.近くの魚がおかしな動きをしたり、群れが纏まりだしたら海から出る
8.水着はコントラストの少ないものを選ぶ
9.ペットと一緒に泳がない
10.アザラシやオットセイの群生地では泳がない
11.船から海に入る前にサメがいないか確認する
12.潮が引いたときに入り江付近を泳がない
13.明け方、夕方、夜間はサメの動きが活発になるので泳がない
14.サメを攻撃したり、驚かしたりしない
15.サーフボードは長いものよりも短いものを選ぶ
16.釣った魚はなるべく早く水から出す
17.サメを見つけても落ち着いて静かに泳ぐことを心がけ、大きな水音を立てて泳がない
18.サメと遭遇し、おかしな動きを始めたら直ちに退散して海から出る
19.スキューバダイビングにサメを発見したら、岩に隠れながら海底を泳ぎ船の下から浮上する
 
参考文献
samew
サメ・ウォッチング
著:ピクター・スプリンガー ジョイ・ゴールド
訳:伸谷 一宏


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