動物園に生きる絶滅危惧種たち

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私達の身近な存在である動物園、ですが動物園で飼育される動物達の中には、
実は種の存続が危ぶまれている絶滅危惧種(レッドリスト)の動物達がいることを、
ご存知でしょうか?今回はそんな動物園で見られる絶滅危惧種たちをご紹介します。

ゾウ

鼻の長く、ゆったりとした動きで来場者を癒してくれる動物園お馴染みのゾウですが、
アジアゾウ、アフリカゾウ、インドゾウなど、多くの種類のゾウは、
絶滅に瀕しているレッドリストの動物です、ゾウは動物の中でも最大級に身体が大きく、
その身体の大きさから外敵に狙われることはほとんど無く、ゾウは見た目に反して、
百獣の王ライオンでさえも恐れをなして逃げていくほどのツワモノ、
生存競争で負けてしまうほどにやわな動物ではありません、
そんなゾウが急激に数を減らしてしまった原因は、象牙を狙った人間による乱獲、
象牙は良好な質感と色合い、加工し易いことから工芸品の素材として高く取引され、
一角千金を夢見たハンター達によって多くのゾウ達が被害に会ったのです。

ジャイアントパンダ

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ツートンカラーの身体の模様が特徴的なジャイアントパンダ、彼らも絶滅危惧種の一員でした、
彼らの故郷である中国にて生息地である森林が、開発によって失われたことが減少の原因で、
近年は懸命な保護活動と繁殖により、個体数が回復してきた為、
絶滅危惧種から外れることが出来ましたが、以前「野生種」の絶滅の危険は高く、
安心は出来ないのが現状です、忘れがちですが彼らは列記としたクマ科の動物
ヒクマなどと同等の力を持ち、案外気性も荒いので近づいて触ろうとするのは危険です。

レッサーパンダ

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レッサーパンダと言えば、二本の足でタッチする風太くんが世間で評判でしたね、
そんなレッサーパンダも絶滅危惧種の一員、絶滅の原因は生息地の森林が失われたこと、
その他にも毛皮目的やペットにする目的で密猟されたことも多かったそうです、
実はレッサーパンダは二本足で立つというのはそれほど珍しいことではありません、
野生のレッサーパンダも周囲を見渡して様子を伺う為、二本足で立つことを度々行います、
また彼らの足はカカトやつま先が発達しており、二本足で立つことは難しくありません、
風太くんに限らず、二本足で立つレッサーパンダというのは別段珍しくはないのです。
それほどまでに人気が過熱したことがむしろ不思議でたまりません。

カバ

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大きな身体とスローモーションな動きで人気のカバ、そんなカバもレッドリストの動物の一員、
絶滅に瀕した原因はゾウと同じく人間による乱獲、象牙のかわりとしてカバの牙が狙われたり、
身体が大きいことから食用として、乱獲されることもありました、
実はカバは見た目に反して気性が荒く、機敏に動くことが出来る動物で、
野生もカバは縄張りに侵入するものが現れれば、その強靭な顎から繰り出されるかみつきで、
外敵の粉砕してしまいます、顎の力はなんと一トンにも及び、動物界最強に近い力をもちます、
更に本気を出したカバは時速40キロの速度で走行することが可能で、
人が全速力で逃げても逃れられることは困難です、彼らを倒すことが出来るのは動物は
武装した人間以外ほとんど存在しない非常に恐ろしい動物なのです。

ラッコ

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お腹で貝を叩く姿が印象的なラッコ、彼らの絶滅危惧種の一員です、
絶滅に瀕した原因はやはり人間による乱獲、彼らの毛皮は保温性に優れており、
衣服の高級素材として高く取引され、人間による密猟が後を絶たちませんでした、
100年以上にも及ぶ保護活動により、すこしずつ数を増やしてはいるものの、
依然レッドリストの解除が行われていない危険な状況です。

動物園に生きる絶滅危惧種たち まとめ

「絶滅危惧種を動物園で飼育していていいのか?」という疑問を持たれた方も
多いかと思われます、ですが実は動物園は絶滅危惧種を絶滅から守り、
種の存続を保つという使命を国から受け、国からは補助金を受け取っています、
補助金や一般入場者の入館料などは動物達の餌代や世話費用に充てていますが、
経営状況は厳しく、老朽化した飼育小屋の問題は一時期話題になりました。

種の存続の為とはいえ、オリに入れて飼育されるのはかわいそう、
と思う方も勿論いらっしゃると思います、広大な土地で同種の多数の仲間たちと
伸び伸び生活させてあげられることが理想ですが、
限られた費用で動物達の飼育環境を整えるのにも限界があります、
飼育員の方達も好きで問題を放置しているわけではありません、
その点を少しでもご理解頂ければ幸いです。

撮影者:Chadica、popofatticus、Mark Dumont、Tambako the Jaguar、mikebaird


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