自然界のロマンチックな恋とドライな恋

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撮影者: Gabriel Barathieu
 

幻想的なイルカ・クジラのプロポーズ

イルカやクジラは非常にロマンチックな恋をし、大切に子供を育てます、
クジラの仲間であるイルカは、メスの頭をオスが愛撫するように胸ひれで触れる、
相手の体を軽くくわえる、体をこすりつけながら一緒に泳ぐなど、ヒトのカップルに近い行為をします、
また一説にはザトウクジラのオスは歌でメスを引きつけているとも言われています。
 

クジラのハネムーンは南国社交ダンス!?

クジラは繁殖時、暖かい熱帯の海域で恋を語ります、
その様はまるで婚約した後に、南国諸島へハネムーンへ行く新婚カップルの様です、
南国でクジラは交尾を行います、交尾の方法はカップルが水面に対して垂直に泳ぎ、
ひれで抱き合うようにお腹を合わせながら泳ぐという方法です、
この交尾は繰り返し行われ、その様子はまるでヒトが行う社交ダンスの様です。
 

クジラの赤ちゃんが生まれるまで

クジラもヒトと同様に哺乳類で、赤ちゃんが大きくなるまでお母さんの胎内で育ちます、
クジラの種類にもよりますが、赤ちゃんは概ね10ヶ月~16ヶ月間お腹の中で過ごします、
生まれた直後の赤ちゃんクジラは呼吸をするために海面まで泳がなくてなりませんが、
生まれたての赤ちゃんクジラは泳ぎが下手で、満足に水面まで移動することが出来ません、
なのでお母さんクジラが赤ちゃんクジラを下から支えて水面まで押し上げてサポートします。
 

大人になるまで付き添うお母さんクジラ

生まれた後もお母さんクジラは子クジラが一人前になるまで、片時も離れず付きっ切りで世話をします、
年配のお母さんクジラは子クジラをかわいがりすぎて、通常よりも長くおっぱいを上げることもあるのだとか。
クジラのお母さんは大変子煩悩なのです。
 
 

殺るか殺られるか、カマキリの殺伐とした恋愛環境

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著作者: loco’s photos
 
対してカマキリはクジラとは真逆の非常にドライな恋をします、むしろドライというか殺伐としています、
さらにお母さんカマキリは子育ても、全くといっていい程介入せず、完全にネグレクトです、
カマキリのオスはメスよりも体が小さく、メスと出会っても食べ物としか認識してもらえません、
良くヒトの世では男はオオカミといいますが、カマキリの世界では女もオオカミなのです、
カマキリの女はオオカミ見つかったが最後、ストレートな意味で食べられてしまいます。
 
ではオスはどうやってメスと交尾をするかといいますと、後ろからこっそりと近づき、
鎌でメスを動けないように押さえつけ、自分の安全を確保してから交尾を行います、
結局カマキリは男もオオカミと言わしめんばかりの絵面です・・・
ヘタにメスを自由にすると自分が食べれらてしまう為、オスも必死なのです。
 

トイレかと思ったらお産、放っといたら子供が大人に

その後メスは一定期間後に卵を産みます、ただしメスは交尾を無しでも無精卵で定期的産卵します、
メスにとって感覚的には排泄行為の一環なのかもしれません、メスにとってオスの存在は空気に等しいです。
メスは卵を生み終わっても付き添うようなことは一切せず、そそくさとその場を立ち去ります、
子供達は生まれても自分一人の力で逞しく生きていきます、自分達の親と同じように。
男も女もオオカミ、母親はネグレクト、一人で勝手に育っていく子供達、
カマキリの恋愛とその後の子育ては非常にドライで殺伐としています。
 

自然界のロマンチックな恋とドライな恋まとめ

動物に子供愛や恋愛といった味付けをした文章にしていますが、
クジラは少数の子供に非常に多くのコストをかけ確実に成体に育て上げるという戦略をとり、
カマキリは沢山の子供を低コスト産み育て、数撃てば当たるという戦略をとるなど、
自然界で単に異なる子育ての戦略をとっているに過ぎず、それはどちらも正しい行為です、
私達人間はクジラと同じく、少数の子供を確実に大人にする戦略をとっています、
なので本能的にカマキリの様に子供を放置する育児方法を許せないのかもしれません、
私達人間はしっかりと子供と向き合いながら、自分と子供両方が成長できる関係でありたいものです。


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