身近だけど意外と知らないスズメの生活

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撮影者:VikramDeep

意外と知らないスズメの生活

私たちの身近で跳ね回るスズメ、日本親しまれている代表的な野鳥の一種です、
でもそのスズメ、今でも寿命がはっきりわかっていない等、
その生態は意外にはっきりと判っていないところも多く、身近でありながら謎の多い動物です。
今回はそのスズメの生態や習性をご紹介します。

 

スズメ達が集団で食事する理由

スズメは雑食性でパン・米・虫など、自分より小さいものであれば好き嫌い無く何でも食べます、
スズメは食べ物のありかを見つけると、チュンチュン鳴いて周囲の仲間を呼び寄せます、
呼ばれた仲間は周囲を見渡して警戒しながら、食べ物の分け前をもらいます、
自分ひとりだけで周囲を警戒するのには限界があるので、仲間に手伝ってもらうのですね、
そして外敵を見つけたらすぐさま飛び立ち、仲間もそれを模倣します。

 

スズメ達のジレンマと無法者への報復

ただし沢山仲間を呼べば、その分自分の取り分が減ってしまいます、
沢山の仲間に見てもらって安全を買うか、多少危険でも自分の食べれる量を増やすか、
その点がジレンマになります、ただし呼んでも食べるだけで回りを見張らないスズメは、
呼ばれた主に攻撃されて追い出されてしまいます、ただ乗りする者は自然界でも許されないのです。

 

スズメが朝さえずるのは何故?

スズメにさえずることが多い印象がありますが、それが何故なのかは意外と知られていません、
スズメは中々に賢い動物で、自分の今の体力を計算しながら次の行動を決めています、
この後エサを取るのにこれくらい体力を使うから、今自分にどの程度の余力があるかを常に研鑽してます。
さてそれが何故、朝にさえずる理由に繋がるのでしょうか。

 

スズメ達流行の朝活は婚活!?

朝起きたときに自分の体力に余裕があると感じたスズメは、さえずりを開始します、
でもこれは食べることでも住処を探す為でも、周囲を警戒する為でもありません
居・食・住が満たされていれば、残るはやっぱり配偶者に関する問題です、
そう実はコレ、スズメが周囲のメスを呼ぶためのラブコールだったのです、
朝の時間と体力を使って自らの遺伝子を残すべく配偶者を探すためさえずってたのです。
キツネの嫁入りならぬ、スズメの嫁入りですね。

 

スズメの数が減ってる!?スズメが住み難くなった理由

20世紀後半に比べて今はスズメの数が半分以下になっていると言われています、
はっきりとした原因はわかっていませんが、巣を作りやすかった旧式の日本家屋が減り、
スズメが繁殖をしにくくなったからという説が主流になっています。

 

小動物の定め、他の鳥やネコに追われるスズメ

ヒトが住んでいる場所に多く生息しているスズメ、
でもそんな生活圏でもスズメを狙う外敵は意外と多いものです、
まずカラスやモズなどの自分よりも身体の大きな鳥たち、また飼い猫や野良猫なども脅威です、
飼い猫にとって狩りは遊びの一種なので、食べ物に満足しててもスズメは狩られてしまいます、
猫の飼い主さんの中には猫が捉えたスズメを誇らしげに持ってきた経験があるの方がいらっしゃるのでは?
スズメにとってはたまった者ではありませんが・・・

スズメが警戒心が強く、ヒトが近づくとすぐに飛び立ってしまいます、
ハトの様に自らよってくるのはエサを蒔いた時だけです、
スズメは身体が小さく、様々な動物に狙われることが多い為、非常に臆病なのです。

 

身近だけど意外と知らないスズメの生活

今回はスズメの習性をご紹介しましたが如何だったでしょうか?
チュンチュンと気楽に鳴いているように見えて、仲間の選び方や結婚活動など
実は人間顔負けのアクティブな生活をしていることお分かり頂けたかと思います、
筆者は出不精な人間なのでスズメに頭が上がらなくなりそうです。


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