【カエル】食べられそうな名前を持つカエル達

kaeru2 撮影者Jessica Joan Wilson
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撮影者:Jessica Joan Wilson

梅雨の季節、夜の田んぼや川原からはカエルの大合唱が聞こえることが増えてきました、
日本に生息するカエルは茶色や緑などの地味な色のものが大半ですが、
世界のカエルの中にはスーパーに並ぶ野菜の様に、鮮やかな色を持つカエル達がいます、
今回は食べ物の名前がついたちょっと変わったカエル達をご紹介します。
 

アカトマトガエル←クリックで画像へ

インド洋に浮かぶ巨大な孤島、マダガスカルにのみ生息しているカエル、
真っ赤でまん丸な姿、10センチ程度の手ごろなサイズなど、
正にトマトから手足が生えたような姿をしているアカトマトガエルですが、
トマトの様で美味しそうだからといって、素手で掴んでかぶり付くは絶対やめましょう。

鮮やかな色を持つ動物は「自分は毒を持ってるよ」と視覚的に訴えているのです、
アカトマトガエルも例にもれず毒も持っており、身体に触れれば酷いかゆみを引き起こします、
尚、アカトマトガエルはワシントン条約で保護されている非常に貴重な動物なので、
直接出会える機会はそうそう無く、迂闊に触れてしまう心配はほぼありません。
 

パセリガエル←クリックで画像へ

イタリア北西やスペインなど、ヨーロッパ北西に生息しているカエル、
身体の表面の緑やオリーブの様な斑点が特徴的で、まるで料理に散りばめられたパセリの様です、
名前の由来もそのパセリの様な見た目が決め手になったのだとか、
パセリガエルの祖先は三千年以上も前の地層から化石が見つかっており、
実は太古から存在する由緒正しきカエルだったりします。
 

ニンニクガエル←クリックで画像へ

パセリガエルと同じく、ヨーロッパを中心に生息しているカエル、
名前の由来は見た目ではなく、身体から発せられるにんにくの様な独特な匂いなのだとか、
後ろ足が鋤のように大きく発達していて、地面を掘るのが非常に得意なカエルです、
一生の大半を地中で暮らすカエルで、餌を探す時や配偶者を探す時だけ地上に出てきます、
その性質上、ニンニク収穫のために土を掘り起こしたら、替わりにニンニクガエルが見つかった!
何て経験をしたヨーロッパの耕作者が本当にいたのかもしれませんね。
 

バナナガエル←クリックで画像へ

ケニアなどの南アフリカを中心に生息するバナナカエル、身体全体は黄色い体色で、
真ん中にはある熟れたバナナの様な特徴的黒いライン、正に見た目はバナナそのものとったところ、
この模様は周囲に擬態する為の迷彩服の様なもの、ですが別にバナナに擬態しているわけではありません、
アフリカのバナナは紀元前二千年頃に食用目的で東南アジアから伝来してきた植物で、
元々アフリカには存在しなかった種なのです、バナナカエルは残念ながら渡来前からこの模様です、
では何に擬態しているのかというと、バナナカエルの英名を知ることで理解できます、
バナナガエルの英名は「CommonBird dropping Frog」直訳すると「鳥の糞ガエル」です、
外敵である鳥の視点で見れば、枯れ葉に鳥の糞がある様に見えて立派に擬態出来るのですね。
 

ウシカエルの別名は「食用ガエル」!?

現在日本に生息しているウシガエル、実は昔から日本に生息していたわけではありません、
ウシガエルは別名食用ガエルとも言われ、アメリカから食用目的で日本に輸入されてきました、
ですが日本ではカエルを食べるという文化が定着せず、結局流行らずに余ったウシガエルは野に離され、
現在日本の生態系を乱しています、今ではウシガエルは特定外来種として駆除対象になっています。
 

【カエル】食べられそうな名前を持つカエル達 まとめ

食べ物の名前がるカエルをご紹介しましたが、如何だったでしょうか
ここでご紹介したカエル達は食べられない種が殆どですが、
中国や東南アジアでは昔からカエルを食べる文化があり、現地の料亭に入れば、
普通にカエル料理を食べることも出来ます、またカエルは食用として養殖されており、
インターネット通販を利用すれば、日本にいながらの食用養殖ガエルを簡単に入手できます、
筆者も話の種にと食用カエルを購入し、から揚げにして食べてみましたが、
足の骨が細かく食べにくい欠点はあるものの、肉の味自体は鶏肉以上に淡白な味わいで深みがあり、
問題なく食べられる美味しくお肉と言えました、興味のある方は試してみては如何でしょうか。
筆者が試食したカエル肉はコチラ
カエル かえる 蛙 /フロッグレッグ1kg 食用カエル


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