【ネコ】ネコの言い伝え ウソ・ホント まとめ

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私達が何千年も前から一緒に暮らしてきたネコ、
人間と付き合いの長いネコに関する言い伝えは古今東西様々な国で残っています、
今回はそんな猫の言い伝えのウソ・ホントについて、
科学的な根拠を交えて考察していきたいと思います。
 

ネコが顔を洗うと雨が降る

結論から言いますとこの言い伝えはホントで、科学的根拠があります、
この言い伝えを考察する前に、何故ネコは顔を洗うのかを把握しなければなりません、
ネコが顔を洗う理由の多くは狩りの準備をする為と言えます、
 
ネコが顔を洗う一つ目の理由は自分の体臭を消す為です、
ネコ本人から臭いが漂えば、獲物に自分の場所を悟られてしまいます、
顔を洗うことで身体を清潔に保ち、自分の臭いを消して狩りの成功率を上げます、
 
ネコが顔を洗うもう一つの理由は、ネコのヒゲを万全な状態に保つ為です、
ネコにとってのヒゲは狩りをする為の必需品で、優秀なレーダーの役目を果たします、
その日の風向きや湿度、障害物や獲物の位置の把握など、
ヒゲのコンディション遺憾で狩りの成功率が劇的に変わるのです、
ペットとなり餌の心配がなくなった今でも、自分のヒゲの手入れは欠かせません。
 
ネコが顔を洗うと雨が降るの言い伝えで手がかりになるのは後者でしょう、
雨が降るということはいつもよりも湿気が多いということです、
ネコのヒゲは湿気にも敏感で湿気が多くなるとヒゲがふやけて重くなり、
ネコはいつもよりも入念にヒゲの手入れを行う様に成ります、
この手入れの仕草が何度も顔を洗っているように見えることから、
「ネコが顔を洗うと雨が降る」という言い伝えが広まったようです。
 

ネコは死期を悟ると姿を消す

結論から言いますと、この言い伝えはホントで根拠があります、
ネコには自分の体調が悪くなると、安全な場所に身を隠し、
身体が良くなるまでやり過ごそうとする習性があります、
 
死期が近づいたとき、ネコ自身の体調が当然悪くなっているわけで、
人の目の着かない場所に隠れてやり過ごそうとするわけですが、
重篤な病気の場合は時間が経っても体調が良くならず、
そのまま亡くなってしまうことも少なくなかったようです、
その結果、死の直前になるとネコは身を隠すという事実が残り、
「ネコは死期を悟ると姿を消す」という言い伝えが広まることになったのです。
 

オスの三毛猫を船に乗せると遭難しない

結論から言いますと、この言い伝えに科学的根拠はありません、
おそらくこの言い伝えが広まったのはオスの三毛猫が非常に珍しい存在で、
その三毛猫には不思議な力があるのではないかと思う人々の期待があったのでしょう。
 
オスの三毛猫が何故珍しいかを考察する為には、
まずオス・メスを決める遺伝子について理解する必要があります、
オス・メスを決める遺伝子はXとYの染色体の組み合わせが重要で、
XYの組み合わせならオスが生まれ、XXの組み合わせならメスが生まれます、
 
三毛猫が生まれるメカニズムは、Xの染色体にある毛並みを決めるO遺伝子が、
お互いに干渉し合って、中間色である三色目の毛並みを作るためです、
O遺伝子は基本的にX染色体にしかなく、XYであるオスの場合は干渉することが無く、
基本的に三毛猫が生まれることはありません。
 
オスの三毛猫が生まれるには、例外的にY染色体にO遺伝子が乗ってしまう場合か、
XXYという特殊な染色体の組み合わせを持つオスが生まれた場合のみで、
その為オスの三毛猫は非常に珍しいのです、その確率は数万分の一とまで言われています。
 
確かにオスの三毛猫はとても珍しい存在ですが、それと船が遭難しないことは全く別問題、
残念ながら全く相関関係はありません、
猫の帰巣本能、その中でも特に珍しい三毛猫のオスならば、
その不思議な力で、船乗り達が無事に帰ってこれるかもしれない、
そんな願いがこの言い伝えが広まった理由なのかもしれません。
 

【ネコ】ネコの言い伝え ウソ・ホント まとめ

ネコの言い伝えについて考察していきましたが如何だってでしょうか?
言い伝えを検証すると科学的にも正しかったということは良くあること、
昔の人達の観察眼がいかに優れていたかということが良く分かると思います、
私達現代人も、科学の力ばかりに頼らず、個人の観察眼を磨いていきたいものです。

撮影者:Dan Zen


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