- 2015-6-7
- 野生動物達のトリビア
- 特徴, 肉食動物, 草食動物, 違い, 野生動物達のトリビア
撮影者: theodore moniodis
肉食系は寄り目、草食系は反り目
ライオンやオオカミ、サメのように、肉食の動物達は視界に収まる動物を的確に捕らえられる様に、
左右の目の間が狭く、目が顔の前方に寄っています、真正面から見るとしっかり目が会うので良くわかります、
逆にシマウマやニワトリのように草食の動物達は、自分を襲う肉食動物の存在を素早く察知出来る様に、
視界を広くする為に目の間が広く顔の両端について広がっています、相手との距離感は二の次です。
前方から見ると目の集点が会わず、ちょっぴり間抜けです。
私達人間は目が前方に寄っているので肉食がメインの動物だったということになりますね、
農耕が発達したのはここ2、3千年前の話で、元々人間は狩猟民族だったことを物語っています。
撮影者:Tambako the Jaguar
肉食系は腸が短い、草食系は腸が長い
外見で違いはわかりませんが、草食動物は肉食動物よりも腸が長いことが多いです、
それは植物は細胞の周りが細胞壁と呼ばれるバリアで覆われている為、消化に時間がかかります、
植物の消化を効率的にする為に、胃袋をいくつも持っていて、食べたものを何度も租借する、
牛などの反芻動物や、一度腸を通ってもまだ消化仕切れないので、食糞を行って再度消化しなおす兎等、
草食動物達は実に時間をかけて食べ物を消化していることがわかります、
対して動物の細胞にはこの細胞壁が無い為、肉食動物は消化に時間がかからず腸も短くて済みます、
そもそも肉食動物達は細胞壁を壊せないので、植物を食べでも消化出来ずにお腹を壊してしまいます。
肉食動物はスプリンター、草食動物はマラソンランナー
肉食動物は短距離を一気に駆け抜けるスプリンターの体質です、
獲物を捕らえるときに、獲物を同じ速度で追いかけてつかず離れずでは全く意味がありません、
なので持久力を捨てて瞬間的に速度を出すことで、獲物との距離を一気に詰めて相手を捕らえるのです、
チーターは時速120km/hの速度で走れることで有名ですが、持久力は全く無く、
1000m走る前にへばってしまいます、一瞬に最大限の力を込める為スタミナがないのです。
対して草食動物達は瞬間的な速度では肉食動物に劣るものの、非常に長い間走り続けることが出来ます、
これは捕食者から逃げ切る為と新たな食事場を求めて移動する機会が多いことも一因です、
近づかれてはひとたまりもありませんが、捕食者を察知するために広い視野を設けて、
常に群れで行動することでそれを防いでいます、
ただし群れで生きる以上、周辺の食べ物もすぐになくなってしまうので、
シマウマやヌー等、新鮮な草を求めて広大なサバンナを年中大移動をしている草食動物が多いです、
草食動物の赤ちゃん達は生まれてものの五分で親と同じように走ることが出来るのだから驚きです。
肉食動物の歯は鋭い、草食動物の歯は太くがっしり
肉食動物の歯は肉を裂きやすいように鋭い構造をしています、
また噛み付いた獲物が逃げられない様、歯の先端は尖っていることが多いです、
対して草食動物の歯は石臼の様に太くがっしりしています、
これは草を消化し易い様に、歯ですり潰しす為に発達した構造なのです。
肉食動物と草食動物の違いまとめ
肉食動物と草食動物の違い、いかがだったでしょうか、
意外と見た目だけでもその動物が肉食か草食かがわかることがご理解いただけたかと思います、
ただし草食動物だから安全というわけでは無いので注意が必要です、
例えばシマウマやキリンは草食ですが、後ろ足のキックはライオンおも一撃で仕留める破壊力を持ち、
下手にちょっかいを出して後ろ足で蹴られると致命傷になるので、油断は禁物です。
慣れていない動物にかかわる時は細心の注意を払って行動するのが賢明でしょう。
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