【テントウムシ】益虫?それとも害虫?テントウムシのトリビア

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皆さんはテントウムシと聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
筆者はマツイくんやレッツ&ゴー!!(この辺で世代がバレル)などを刊行してた
児童向け漫画のてんとう虫コミックスが思い浮かんでしまいます。
 
漫画の名前にテントウムシとつけるだけあって、テントウムシは小学生達にとって、
それだけ身近で親しみ深いものだったともいえるのでは無いでしょうか?
今回は身近にいながら案外知られていないテントウムシの生態についてご紹介します。
 

テントウムシの名前の由来は?

テントウムシは漢字では「天道虫」と書きます、「天道」とはおてんとう様つまり太陽のこと、
空を飛ぶときに高いところを目指して上っていく習性があり、
まるで太陽を目指して歩いている様に見えることから「天道虫」と呼ばれるようになったそうです。
 
英語では「ladybug」、ドイツ語では「Marienkafer」と呼びます、
「lady」や「Marie」はキリスト教の聖母マリア様のことを指し、直訳では「マリア様の虫」となります、
聖母マリア様の羽織っていた衣がテントウムシの模様に良く似ていたことから、
テントウムシは崇拝の対象にもなっていて、今日までとても大切に扱われてきました。
 

テントウムシは本当に益虫?

テントウムシは作物の悪さをするアブラムシを食べ、駆除してくれることから、
益虫と度々言われていますが、それはあくまでアブラムシを食べる肉食性のテントウムシだけです。
 
草食性のテントウムシは芋など作物の葉を食べて作物を枯らしてしまうことから、
コチラのテントウムシは害虫になりますので注意しましょう。
 

テントウムシも幼虫や蛹時代がある

テントウムシは生まれたときからあのまん丸したとした姿をしているわけではありません、
忘れがちですがテントウムシも完全変態する昆虫の一種、
卵、幼虫、蛹の姿を経て、何度も脱皮を繰り返しながら成虫になっていきます。
幼虫の姿は成虫とは似ても似つかぬ形をしています。
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模様が違っても別の種類とは限らない

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コチラのテントウムシ達、それぞれどの種類か区別がつくでしょうか?
実はこれ全て「ナミテントウ」と呼ばれる同じ種類のテントウムシです、
人間の指紋が人それぞれ違うように、ナミテントウの模様も個体によって異なります、
模様は両親から受け継いだ遺伝子によって決まり、
大きく分けて二紋型(画像上段右)、四紋型(画像上段真ん中)、
斑紋型(画像下段左)、紅型(画像上段左、画像下段真ん中、画像下段右)に分けられます、
研究が進み今では両親の掛け合わせ方で、どのような模様のテントウムシになるか、
幼虫の段階である程度推測できるそうです。
 

夏にも冬にも休眠するテントウムシ

成虫になったテントウムシの寿命はおよそ二ヶ月程度と言われています、
しかしテントウムシが産卵するタイミングは一定ではないので、
タイミングが悪いと成虫の状態で冬を越すことになります、
 
餌の少ない冬はエネルギーの消費を抑える為に他の動物同様冬眠をします、
寒く無いように沢山のテントウムシが身を寄せ合って眠ります、
古い家屋の雨戸を開けたら裏側にびっしりテントウムシがいた、なんてことは珍しくありません。
 
アブラムシを食べるナミテントウやナナホシテントウは、
アブラムシが少なくなる夏も休眠します、これを「夏眠」といいます、
落ち葉の裏側など涼しい場所で大人しく眠り、餌が増える時期を待ち望むのです。
 

【テントウムシ】益虫?それとも害虫?テントウムシのトリビア まとめ

今回はテントウムシについてご紹介しましたが如何だったでしょうか?
私達の身近にいるテントウムシ、「テントウムシは生まれた時からあの丸い姿をしている」
なんて思っていた方案外多かったのではないでしょうか?
テントウムシについて少しでも興味を引く内容があったのであれば幸いです。


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