【トンビ・タカ】トンビでもタカは産める!?驚くべき真相とは

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「トンビがタカを生む」という有名なことわざがあります、
普通に考えれば「親鳥と別種のヒナが生まれるわけがない」と考えたくもなりますが、
実はこのことわざが自然界で実際に起こりえることがあるのです、
今回は「トンビがタカを生む」ということわざを検証してみたいと思います。
 

トンビがタカを産むの意味は?

トンビとタカは見た目が良く似ていますが、能力が段違いであることから
転じて平凡な親から優れた子が生まれることの例えとして使われます。
トンビは劣種扱いされていますが、あくまでことわざ内でのこと、
現実のトンビは言うほど狩りが苦手なわけではありません。
 
対義語に「トンビの子はタカにならず」「カエルの子はカエル」といった言葉があります、
冷静に考えれば当たり前のことを格言の様に言ってのけています、
ではトンビの子は本当にタカにはなれないのでしょうか?
 

タカとトンビの違いは?

タカは一般には全長50~60cm程度、翼を広げると1メートル前後のサイズの鳥と言われています、
狩りが得意な鳥で鋭い爪とクチバシで獲物を捕らえます、古来から鷹匠などで親しまれてきました。
 

 
対してトンビはタカよりも一回り小さく、狩りが苦手、死んだ動物を狙って食べると言われてきました、
「ピーヒョロロロ」という特徴的な鳴き声が印象的です。
 

 

タカとトンビは同じ鳥!?

一般的にタカと呼ばれる「オオタカ」はタカ目タカ科ハイタカ属オオタカ種、
トンビと呼ばれる「トビ」はタカ目タカ科トビ属トビ種、
どちらもタカ目、タカ科の鳥類なのですが、タカ科は60種類以上もある分類が難しい鳥類で、
これらを明確に分類するものさしが無いのが現状なのです。
 
実際ワシ、タカ、トンビなどの呼び名は大きさに応じて変えているに過ぎず、
乱暴な見方をすれば、全く同じの種類の鳥がワシともタカともトンビとも呼ばれるのです、
なのでトンビが少し大きめのサイズのヒナを産んだとしたら、「トンビからタカが生まれた!」
という非現実的なフレーズも嘘とは言いきれないでしょう。
 

トンビだって狩りが出来ないわけじゃない

トンビの名誉の為に補足しますが、死肉を食らう卑しい鳥と言われるトンビだって、
狩りが苦手なわけではなく、決して動かない死んだ動物ばかりを狙うわけではありません、
一般的にトンビと呼ばれる「トビ」はタカ目タカ科トビ属トビ種は、
素早く動くネズミやヘビ、はたまた水中の魚も捕らえることが出来るいっぱしのハンターでし、
古来の人達は「身体が小さく狩りがヘタクソだった固体」を鳥の種類によらず、
トンビと呼んでいたに過ぎないのはないかと筆者は推測しています。
 

【トンビ・タカ】トンビでもタカは産める!?驚くべき真相とは まとめ

「トンビがタカを生む」というのは突然変異が起こったためではなく、
分類方法が曖昧だったために、錯覚しただけという真相がお分かりいただけたかと思います、
「トンビがタカを生む」と「トンビの子はタカにならず」は対義語ではありますが、
分類でみればこの二つは同じ意味の言葉ととることも出来ます、
日常生活で使うときにはちょっと躊躇われますね。

撮影者:Tambako the Jaguar


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