【ヨタカ】変わり者の鳥類!?ヨタカの習性とは

yotaka
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宮沢賢治の「よだかの星」、児童文学の定番とも言えるお話で、
幼い頃、読んだことはある方は多いのではないでしょうか?
自らの境遇を嘆き色々と行動を重ねた結果、星となって転生するお話で、
幼い頃に筆者は何故ここまでヨタカは苦しまないといけなかったのかと疑問に思ったものです、
宮沢賢治の「よだかの星」の主人公であるヨタカの習性について解説していきます。
 

ヨタカは夜に生きる鳥類!

正式名称は「よだか」ではなく「ヨタカ」です、鷹の様な茶色のまだら模様を持ち、
夜を中心に活動することが「ヨタカ」という名前の由来です、
「よだかの星」では鷹が「自分とまぎらわしいから名前を変えろ」と憤りますが、
ヨタカはヨタカ目ヨタカ科、鷹はタカ目タカ科で、実際二つの種に関連性は全くありません、
ヨタカの名の通り夜行性の鳥類で、ヨタカは基本的には昼間は寝て過ごしていることが多い鳥です。
夜行性の鳥は他にフクロウやミミズクなどがいますが、夜行性の鳥類は全体で5%未満の珍しい存在です。
 

フロッグマウスと呼ばれたヨタカ

ヨタカの特徴というと短くなったクチバシと蛙の様な大きな口でしょう、
よだかの星では、作中他の鳥たちに「ヨダカは蛙の親戚なんだよ」なんて悪態をつかれますが、
実際オーストラリアに住むヨタカの仲間は「フロッグマウス(蛙の口)」と呼ばれてたりします、
ヨタカのこの大きな口は餌である昆虫を捕らえるためのもので、
狩りの時はこの大きな口を広げながら空を飛び、そのまま獲物を吸い込んで飲み込みます。
 

ヨタカの模様は迷彩服!?

ヨタカの持つまだら色の模様はお世辞にも美しいとは言えませんが、
この模様には彼らが安全に生活する為には無くてはならないほど重要な存在で、
このまだら模様は彼らの生活する森林や草原の中では肉眼ほとんど見分けがつかず、
自分の足元にいても全く気付かないほどです、カモフラージュに最適なこの模様は、
軍人達が着用する迷彩服と同じ役目を果たしているのです。
 

世にも珍しい巣を作らない鳥

多くの鳥は子育ての時に巣を作ります、理由は巣の中の子どもを守る為で、
子どもを直接抱えるわけにはいかない鳥達は、巣を外敵の手が届かない高い場所に作ったり、
巣を周囲の環境に会わせてカモフラージュさせて外敵に見つかり難くして安全を確保しています、
 
ですがヨタカは世にも珍しい巣を作らない鳥類で草の生い茂る地面に無造作に卵を産み付けます、
白地の色調の卵は人間の肉眼で見ても、遠めでそれと分かるほどにはっきりわかります。
 
ではどうやって卵やヒナを守るかというと、親ヨタカが上に被さって身をていして守るのです、
上の項で解説したとおり、親ヨタカの模様は背景に溶け込んでほとんど見えません、
両親が交代でつきっきりで卵やヒナをカモフラージュし、外敵から身を守ります、
外敵が近づいてきたら大きな口を開け、キョキョと鳴いて威嚇します、ヨタカの親達はとても子煩悩なのです。
 
巣を持たないことは自由に場所を変えられるメリットがあります、
海外では卵やヒナを口に抱えて引越しをするヨタカの姿が報告されています。
 

【ヨタカ】変わり者の鳥類!?ヨタカの習性まとめ

「よだかの星」の主人公、ヨタカの習性について解説しましたが如何だったでしょうか?
ヨタカは醜い鳥と作中では色々と損している場面はありますが、
自然界ではその模様は逆に生きる為には欠かせない容姿、
見た目が悪いから嫌がらせをされるのは、人間の世界だけなのかもしれません、
容姿だけでなくその中身や本質まで見れる人間になりたいものです。


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