イヌとネコ どっちがグルメ？犬猫の味覚や食事作法に迫る
私たちの生活に寄り添って生きているイヌとネコ、どちらもご飯を食べることは大好きで、
ご飯時のうちの子がとても嬉しそうにはしゃぐ姿は見ていて微笑ましいです、
今回は犬と猫のグルメさについてご紹介していきたいと思います。
イヌとネコ、どっちが味に敏感？
そもそも味は舌の上に味蕾と呼ばれる器官で情報を受け取り感じています、
各動物ごとに舌の味蕾の数や感じれる味の種類には違いがあり、
これらが多いほど味に対して敏感でグルメであるといえます、
・イヌの味蕾は1800程度
イヌの味蕾は1800個程度で、甘み、酸味、苦味の三種類の味覚に敏感です、
甘い果物やお芋が大好きというワンちゃんは少なくないのではないでしょうか、
我が家のわんこはリンゴが大好きで、リンゴの皮をむく音がすると涎をたらすほどです、
甘いもの好むことからも、甘みに対して結構グルメであることがわかります。
ただし塩味やうま味には鈍感です、塩分豊富な肉食だった為、塩分不足になる心配が無かったためです。
・ネコの味蕾は500程度
対してネコの味蕾は500個程度で酸味、苦味は敏感です、塩味やうま味に鈍感なのはイヌ同様ですが、
ネコの場合は甘みに対しても非常に鈍感です、雑食寄りなイヌと比べネコは完全に肉食だった為、
甘みを感じる必要が無かったからだと思われます。
味蕾数、察知できる味覚の数ともにイヌの方が多く、イヌの方が味に敏感と言えるでしょう。
ちなみに人間は味蕾の数は1万個で、甘み、酸味、苦味、塩味、うま味の五種類を識別できます。
一般的に草食動物の方が味蕾が多く、牛やウサギは人間の倍近い味蕾を持っています。
イヌとネコどっちが大食い？
食べ物を使った勝負といえば、味だけでなく大食い競争も有名です、
大食い大会の選手はフードファイター何てカッコイイ呼ばれ方をしますね、
イヌとネコ大食い勝負をしたらどちらが勝利するのでしょうか？
・イヌはあればあるだけいくらでも食う！
イヌは目の前にある食べ物はあればあるだけ食べてしまう、生粋のフードファイターです、
ただしいくらでも食べるからといって、食べ過ぎれば当然お腹を壊すので飼い主側のセーブは必須です、
イヌは元々集団で生活していた為、獲物は皆が食べれる大物を狙います、
ですが大物狙いな分空振りも多く、食べれる時に食い溜めする習性が備わったのです。
・ネコは満腹になったらそれ以上食べない
対してネコは自分のお腹の容量をよくわきまえていて、必要以上に食べ過ぎることはありません、
餌が多すぎたらネコは「もうイラン」と言わんばかりに残すのが流儀です、
ネコは元々単独で狩りをする為、自分が食べる分だけの小さい獲物を狙います、
更にネズミ取りの異名を持つほどに狩りも上手い為、必要なときに食べる分だけ取る、
という食事スタンスが身に付いていったのです。
大食いという意味ではイヌの方が大食いと言えます、
フードファイトをすればイヌの圧勝と言えるでしょう、
ただし考え無しに食べまくる習性は問題です、必要以上は食べない猫の方が管理がしやすいと言えます。
イヌ・ネコどちらの食べ方が上品？
普段食べなれない高級料理店に入った時「自分の食事作法って大丈夫？」と心配になります。
食事作法は美食家のマナーと考えれば、食べ方のキレイさも重要です、
イヌとネコどちらがきれいにご飯を食べられるのでしょうか？
・イヌは基本丸呑み
イヌは基本的に食べ物を良く噛まずに丸呑みです、
「食べれるときに食べてしまわないと」の精神で一心不乱に完食します。
・ネコも基本丸呑み
ネコも基本的に食べ物を丸呑みしてしまいます、
そんなに急がなくてもと思うほどに一気に食べつくしてしまいます。
イヌ・ネコどちらも基本的に丸呑み、食事作法的に考えると少々美しくないです・・・
狩りで得た獲物は他の動物に奪われる心配があるため、
とられる前にさっさと胃袋に収めてしまうというのが、肉食動物達の食事作法だったようです、
「こんな食べ方でお腹を壊さない？」と思うかもしれませんが、
彼らの唾液には食べ物を消化する機能が無く、口で租借してもあまり意味がありません、
代わりに胃袋での消化機能が優れているので噛まずに食べても全然問題ないのです。
イヌ・ネコ アツアツの食べ物が食べれるのはどっち？
熱いものが苦手な人を一般に猫舌といいますが、実際のネコも猫舌なのでしょうか？
その通りであればこの勝負はイヌの圧勝と成り得ますが実際のところはどうなのでしょうか？
・ネコは熱いものが苦手
野生の猫が熱い食べ物を食べる機会は全く存在せず、
アツアツの食べ物は舌は火傷して食べられないというのは仕方のない話です。
・イヌも熱いものが苦手
案外知られていませんが、イヌもネコと同じくらい熱い食べ物が苦手です、
野生の時代にアツアツの食べ物に触れる機会がないのはネコと同様で、
熱い食べ物を食べれば当然火傷してしまいます。
ネコ舌なんて不名誉なフレーズが一般的になっていますが、
実は別に熱いものが苦手なのはネコに限ったことではありません、
イヌ舌という言葉があってもいいのに、ネコ舌というフレーズだけ一般化したことが不思議でたまりません、
イヌとネコ どっちがグルメ？犬猫の味覚や食事作法に迫る まとめ
グルメ勝負形式でイヌとネコの味覚をまとめてみましたが如何だったでしょうか？
しかし実際本当にイヌやネコがグルメになってしまうと、飼い主側が困ってしまいます。
カリカリのドッグ・キャットフード（ドライフード）が栄養価のバランスがよく食事はこれが一番いいのですが、
イヌ・ネコにとってドライフードの味は正直いまいちなのです、
美味しい缶詰めはイヌ・ネコにとってご馳走ですが、栄養価の偏る原因になりますし、
缶詰めに慣れたイヌ・ネコはドライフードを食べなくなってしまいます、
肉ばっかり食べて野菜を食べなくなったお子さんに近いものがあるように思います。
健康面で考えればグルメでないほうがずっと幸せなのかもしれません。
撮影者:donwest48、t-miki
