深海に生きる罠士達

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海に生きるウツボカヅラ!?深海に生きる罠士達

甘い匂いでおびき寄せ、中に入ったが最後、閉じ込めて昆虫を食べてるウツボカズラ、
大きな口を開き、噛み付くように虫を捕食するハエトリグサ、
茎から生えた粘度の高い毛が相手を絡め取り、相手の自由を奪うモウセンゴケなど、
密林では自分よりも機敏に動く動物にトラップ仕掛けて賢く立ち回る植物がいます。

ですが罠を仕掛けて相手を捕らえるのは密林の植物だけではありません、
変わり者の多い深海生物にも、自分より機敏な相手を捕らえる策士達がいます、
今回はそんな深海のトラップマスター達をご紹介します。
 

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出展

シンカイハナビ

細い体に丸い先端、そこには短い毛がびっしり生えており、まるで猫じゃらしの様な容姿のシンカイハナビ、
先端の毛は体にくっついて離れず、近寄ってきた小魚や動物プランクトンを絡めとり捕食します、
自分自身で消化器官を持たず、彼らの身体に住む微生物が消化を手伝っていると言われています、
シンカイハナビは実は日本の伊豆諸島や小笠原諸島でも発見されていて、
世界中に広く存在するらしいのですが、まだは詳しいことはあまりわかっていおらず謎の多い生物です。
 

オオグチボヤ

か細い身体の先端には名前通りの大きな口、その珍妙な容姿はNHKの子供向け番組で、
司会の方が腕につけている人形のようです、彼らは口の様なところは見た目どおり摂食機関で、
水の流れを感じて中に生き物が入ると、勢い良く口を閉じ小魚やプランクトンを捕食します、
期待通りで清清しいほど分かりやすい食べ方です、ホヤの仲間で見た目に反して貝の仲間です。
 

コンドロクラディア・リラ

6枚の羽は弓なりにしなり、そこから細い弦の様な粘毛が沢山生えています、
その容姿はまるで竪琴の様な非常に幻想的な形をしています、
近寄ってきた相手をこの弦の部分で捕らえます、弦の部分はフック状になっていて、
一度捕らえた相手はそう簡単には逃れられません、
まるで置き網漁のように獲物を捕らえますが、自分からは動けないので長い忍耐力が必要です。
 

一般的なカイメンやホヤ達

今回ご紹介した動物達は肉食性のカイメンやホヤ等の貝の仲間で一般的なカイメンやホヤ達は、
基本的に他の生物の糞などを食べており、海の掃除屋としての側面が強いです、
しかし深海では、通常の海よりも餌が少ない為、より大きな動物を捕食することで、
自分の身体を維持しているのではないかといわれています。
 

深海に生きる罠士達まとめ

深海にいきる罠士達をご紹介しましたが如何だったでしょうか?
匂いで誘い出す密林の植物に比べると受身的な面がより強いですが、
深海に住む彼らが海の掃除屋から海の罠士に転職したのは、深海の餌不足が原因で、
エネルギー節約するために、不要な機能を削ぎ落とした結果なのかもしれません、
私達ヒトも彼らを見習い、不必要な残業や日課はどんどんそぎ落としていって、
合理的に生きるべきなのかもしれません。


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