化けないタヌキのスローライフな日常

tanuki
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出展 plaza.rakuten.co.jp
人間に化けたタヌキが、いたずらをしてそれに振り回される村人達、
日本の昔話では定番の動物で、どこかひょうきんで憎めない存在として描かれることの多い彼ら、
今回は彼らタヌキの生活やちょっと変わった習性などをご紹介します。
 

タヌキの生活や食べ物は?

タヌキは基本的には夜行性で、昼間は眠っていることが多く、
夜になると外を歩き回って食べ物を探します、匂いで獲物の位置を探り
鼻先や前足で地面を掘って見つけた昆虫や木の実を食べます、
基本的に地面に落ちている食べ物を探します、木登りは出来ますが降りることが出来ないので、
頭上の木の実は基本的に取りません。
 
ネズミなどの小動物も食べますが、タヌキ自身は機敏に動けるわけではなく、
狩りが苦手なので、ネズミ等の小動物は彼らにとって滅多に食べられないご馳走です。
 

他人がいても気にしない、マイペースなタヌキ達

自然界の動物達は自分の餌や配偶者を確保するために縄張りを持ち、
縄張りを守るために近づく相手を威嚇するなんてことが、日常茶飯事で行われてますが、
タヌキの場合は違います、近くに他の個体がいても、追い払おうとはせず、
気にせず餌探しを続ける非常に寛容な性格の持ち主なのです。
 
タヌキの餌は木の実や昆虫がメインで、一箇所に餌が豊富にあり奪い合う必要がありません、
一箇所の餌場を守るよりも、多数の餌場を共有し、多様な種類の食べ物が得られる方が効率的なのです。
タヌキ達がスムーズに餌を取る為か、彼らは少し変わった方法でお互いを助け合っています。
 

タヌキが作る道路、タヌキのうじ道

タヌキ達の餌場は季節に応じて概ね固定されています、歩きやすい道や近い道は限られるので、
タヌキ達は皆ほぼ毎日同じルートを通行します、その為タヌキ達の通路は土が踏み固められ、
通りにくい場所は前足でトンネルが掘られたりして、まるでタヌキ専用の通路が完成します、
この通路を「タヌキのうじ道」と言い、ヒトの肉眼でもはっきりと確認することが出来ます。
タヌキはタヌキ達全員の利益のために道路工事を行うのです。
 
タヌキ達はトイレは共用?
タヌキ達は糞をする時、どこでも構わずするわけではなく、ある程度決まった場所に糞をしています、
他のタヌキも同様で、生活範囲が重なるタヌキは、他のタヌキもこれに習い同じ場所に糞をします、
タヌキ達は共有のトイレで糞をするという習性を持ちます、これを「ため糞」と言います。
ため糞によって食べ物の位置などを、情報交換をしているのではないかといわれていますが、
何故ため糞をするかは、はっきりとはわかっていません、
ですがため糞をする場所に柵などを張っても、彼らは柵をくぐりいつもの場所に糞をします、
そうまでしてでもため糞をする辺り、私達の想像以上にため糞にはメリットが潜んでいそうです。
 

イクメンで素敵なお父さんタヌキ

自然界ではメスと交尾した後はほったらかしなオスが多いですが、
その点タヌキは違います、交尾の後も父タヌキは子供の世話に参加して母タヌキをサポートします、
動けない母タヌキにご飯を持ってくる、巣の外で見張って中の家族を守る、
母タヌキが外出するときは代わりに子守をする、赤ちゃんが巣で粗相をしたときは世話をしてあげる、
など人間側から見ればまるで父親の鏡の様なイクメンっぷりです。
 

本当にタヌキ寝入りをするタヌキ

寝ているふりをしてはぐらかそうとする慣用句、タヌキ寝入りですが、
現実のタヌキも実際にコレを行います、タヌキは襲われたり、激しい音がして危険を感じると、
途端に倒れこみ、息を止め仮死状態になります、相手が仕留めたことを確認し、
タヌキへの攻撃止め、油断してタヌキから目を離した隙に、不意に蘇生して逃げ出すのです。
機敏な素早さを持たず、相手と戦う武器も持たないタヌキが編み出した頭脳戦法です。
その昔タヌキを狙う狩人が、このタヌキ寝入りに大勢が騙されたのでしょう、
これが元でタヌキは人間を化かすと伝えられ、術を使って人間にいたずらする、
現在のタヌキのイメージが定着していきます。
 

化けないタヌキのスローライフまとめ

筆者は自然界の動物達に対して、自身の遺伝子を残すた為、大手週刊誌のバトル漫画さながらの
殺伐とした日常を繰り広げている、というイメージを筆者はもっていましたが、
タヌキについて調べてみると、縄張りを持たず、相手に威嚇するでもなく、餌場をうろうろして毎日を過ごす、
実にスローライフな生活っぷりに驚かされたものです、
忙しない生活を余儀なくされている、現代の日本でキーワードになりつつあるスローライフ、
何千年も変わらないタヌキ達のスローライフから私達は何かを見出すべきなのかもしれません。


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