名は体を表さない魚達

maguro
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撮影者:skeeze

名は体を表すということわざがあります、名前は物や人の性質を表しているという意味ですが、
世の中には詐欺だと言いたくなるような、名前からは想像も出来ないような姿をした魚達がいます、
今回はそんな名前のイメージとかけ離れた魚達を紹介します。
 

左に眼がついたカレイ!?

ヒラメとカレイを見分ける方法として、昔から左眼ヒラメで右眼カレイなんて言われます、
背びれを中心にして、左に眼が寄っていればヒラメ、右に眼が寄っていたらカレイというわけです、
でもこれには例外があって、実は左に眼が寄っているカレイがいることをご存知だったでしょうか?
その変わり者の名はヌマカレイと言い、カレイ科のくせに左に眼が寄っているのだ、

おまけに同じヌマカレイでも、住んでいる場所によって眼が寄っている方向が、
違ってくるからややこしい、日本産のヌマカレイは100%左眼なのだが、
アメリカのカリフォルニア州では左眼と右眼のヌマカレイが半々で獲れるという、
何故ヌマカレイの眼の方向が違うのかはまだ明らかにはされていないけれども、
案外彼らにとってはどっちでも良いことなのかもしれない。
 

カジキとマグロは似ても似つかない魚

世間ではよくカジキマグロなんて呼ばれ方をしますが、分類上は全く異なる魚です、
カジキはメカジキ科またはマカジキ科、マグロはサバ科ですので、魚種そのものが違います、
 
またカジキとマグロは見た目も全くといっていいほど似ていません、
カジキは上顎が鶴のクチバシの様に長く伸びています、昔の漁師達の漁船に、
船を操作するカジの先端についた舵木(かじき)に、よくカジキの顎が突き刺さったことが
カジキと呼ばれるようになった理由で、その尖った顎はカジキの大きな特徴のひとつです。

ですがマグロの顎はごく普通の形で、巨大で丸々太っていることを除けば、
見た目に特筆するほど変わった特徴はありません。
 
そんな2種類の魚がなぜ一緒くたにされたのかというと、
カジキとマグロは共に大型の回遊魚で、どちらも同じ延縄漁でとれることなど、
漁業上は共通点が多かったため、それらを纏めてカジキマグロと呼ばれるようになった様です。
 

世界最大の吸血動物ヤツメウナギ

土用の丑の日には鰻!日本では夏バテを防ぐためにスタミナの付く鰻を食べる風習がありますが、
世の中には鰻の名を騙りながら、姿かたちが似ても似つかない珍妙な魚がいることをご存知でしょうか?
そいつの名は八目鰻(ヤツメウナギ)と言い、このヤツメウナギと鰻が似ている点は、
円筒形で細長い姿をしているただ一点だけ、それ以外はありとあらゆるものが異なります、
八目鰻の身体は非常に原始的な構造で顎を持っておらず円形の口も持っている、雌雄同体の動物です、
魚というよりは巨大なヒルのような容姿で、そもそも魚に分類していいのかさえ微妙な魚です、

見た目もヒルの様ですが、捕食方法はまさに巨大なヒルそのものです、
円形の大量の歯がついた口で他の魚にかぶり付き、そのまま宿主の血液や体液を吸い取るのです、
世界最大の吸血動物なんて言われています、口を開いた時の姿は子供が泣き出すレベルのグロテスクさ、
ホラー映画で主演が出来そうと思ったら、既にアクアクリーチャーズというタイトルで実写映画化してました、
ホラー映画故グロテスクな表現がありますので、検索も際はご注意ください。
 
見た目や生い立ちはグロテスクですが、味が良く栄養価も高いので、
東北地方では良く食べられているそうです、東北に旅行する際、一度食べてみては如何でしょうか?
 

名は体を表さない魚達まとめ

名前と違った性質を持った魚(?)達をご紹介しましたが如何だったでしょうか?
特にヤツメウナギの名前からは想像も付かないような姿に、正直筆者は唖然としました、
人も動物も名前のイメージ通りの姿で出てきてくれた方が、正直安心します。
子供に名前をつけるときも、あまり背伸びし過ぎずに自分やその子供もイメージに合った名前を
考えてあげたいものです。


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